研究課題/領域番号 |
22402011
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
齋藤 隆夫 桜美林大学, 法学・政治学系, 教授 (00439051)
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研究分担者 |
山口 有次 桜美林大学, 経済・経営学系, 教授 (60409688)
バイカル 桜美林大学, 人文学系, 准教授 (00434457)
耿 順 桜美林大学, 総合科学系, 教授 (20277768)
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キーワード | モンゴル高原 / モンゴル国 / 内モンゴル / 草原 / 観光開発 / 環境保護 / 景観保全 / 法制度 |
研究概要 |
モンゴル高原のモンゴル国と中国内モンゴル自治区において、両国の関係機関と協力しながら、ゲルキャンプ開発の現状と環境破壊抑止および景観保全のための法制度整備のあり方について調査した。対策として、罰則を付加した法規制の促進と、ゲルキャンプ事業者団体設立による自主規制、禁忌やモンゴル文化の広報による景観保全意識の向上、という3つの方向性を明らかにすることができた。 1)草原地域にある全観光施設事業者を対象とするアンケート調査 モンゴル国の主要ゲルキャンプ事業者17名、観光関連行政職員10名に対しアンケート調査を実施。 2)草原地域にある観光施設における土地利用と環境・景観保全の現地調査 モンゴル国の主要観光地ハラホリンに立地するすべてのゲルキャンプ15カ所を調査。 3)特定観光施設における利用者アンケート調査 モンゴル国の特定観光施設の観光客110名にアンケートを実施。 4)観光事業者に対する法的規制に関するヒアリング調査 ゲルキャンプ事業者17名と観光関連行政職員10名を4グループに分けたグループインタビュー。 5)観光施設開発と環境倫理に関する現地調査 内モンゴル自治区シリンゴル盟正藍旗の宗教施設オボー10ヵ所以上を現地調査した。 6)日本・モンゴル国・内モンゴルにおけるシンポジウム・研修会 5月に正藍旗でシンポジウム、11月にウランバートルでゲルキャンプ事業者向け研修会を開催。 7)観光開発による草原環境破壊抑止と景観保全のための法制度整備に関する検討 モンゴル国・内モンゴルのゲルキャンプ開発に関する法制度整備のあり方を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査はおおむね順調に進行し、完了している。現在は、データ分析やとりまとめの段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、これまでに行った調査の結果を総合的に整理し、研究成果としてとりまとめる。また、研究成果を各国の研究者が共通理解できるよう、その要約を日本語、モンゴル語、中国語の三カ国語にそれぞれ翻訳する。そして、全ての研究成果とその要約を一冊の研究報告書として編纂し、モンゴル国において、日本・モンゴル国・中国内モンゴルの研究者、観光行政関係者、観光事業者、法律家などを交えた国際シンポジウムを開催し、研究成果を広くアピールする。
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