本研究の成果として大学紀要の比較信託法特集号の刊行をはじめ、英語・日本語の双方で単著・共著の多数の論考を刊行した。さらに、モントリオールで開催された世界信託法会議(2010年9月)に、研究代表者の渡辺教授が、チェアマンの一人として参加した。会議は、イングランド・米国等の典型的なAnglo-American Trustの法域の研究者のみならず、スコットランドや南アフリカ等のmixed legal systemに属する研究者、また、最近信託法制を導入することになったフランス・スイス・中国等の研究者が集まり、信託の本質と各国の相違について報告し議論する誠に興味深いものであった。
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