研究課題/領域番号 |
22402013
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
出口 雅久 立命館大学, 法学部, 教授 (70237022)
|
研究分担者 |
松本 博之 龍谷大学, 法学部, 教授 (70047380)
吉垣 実 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (60340585)
本間 学 帝塚山大学, 法学部, 准教授 (80387464)
|
キーワード | 民事訴訟法 / シビルロー / コモンロー / 訴訟原則 / 比較手続法 / 法整備支援 / ADR / 弁護士理論 |
研究概要 |
本研究の2年目に当たり、まず4月13日にミュンヘン大学法学部ハンス・ユルゲン・パーピア教授(元ドイツ連邦憲法裁判所長官)による「基本権と法治国家性」に関する講演会を開催した。4月15日には、同教授による「通信記録の保存とドイツ基本法」に関する講演会を開催した。5月14日には、日本民事訴訟法学会に参加されていたイーホーウォン前韓国民事訴訟法学会会長と国際共同研究について協議した。これを受けて、5月30日からソウルを訪問し、韓国中央大学法科大学院において研究会を開催し、延世大学、ソウル国立大学を訪問した。また、6月には人民大学、清華大学、中国政法大学、華東政法大学、南京大学、南京師範大学、マカオ科学技術大学、マカオ大学等を訪問し、セミナー等を開催した。7月6日にはウィーン大学法学部においてセミナーを開催し、ヴァルター・レヒベルガー教授と国際共同研究について協議した。7月25日から29日までハイデルベルク大学で開催された世界訴訟法会議に国際訴訟法月回副理事長として参加し、セッションの司会を担当した。9月29日には日仏法学会と共催でフォルベルク教授、シルステン教授およびラフィユ弁護士とフランスにおける法曹倫理に関するセミナーを開催した。12月8日にドイツ連邦議会ボルフガング・ティールゼ副議長による講演会を開催した。12月13日にはブラジル・サンパウロカトリック大学法学部パウロ・ナザール准教授による新ブラジル民事訴訟法元治用に関する講演会を企画した。3月14日にバーゼル大学法学部トーマス・ズッター・ゾム教授を招聘し、スイス連邦民事訴訟法とADRについて研究会を企画した。全体として、諸外国における法曹界、政治家、シビロー圏とコモンロー圏における学術ネットワークを順調に構築することができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2011年前期は、勤務校においてサバティカルを取得できたため、これまで国際学術交流の対象として中国人民大学、中国政法大学、清華大学、上海交通大学、華東政法大学、南京大学、南京師範大学、マカオ大学、マカオ科学技術大学、ウィーン大学、ミュンヘン大学、フライブルク大学、ハイデルベルク大学、プラハ大学の各民事訴訟法担当者との学術的なネットワークの構築することができ、民事訴訟原則に関する調査研究を推進することができたからである。
|
今後の研究の推進方策 |
2012年は、6月にアルゼンチン・ブエノスアイレス、9月にはロシア・モスクワにおいて、私が副理事長を務める国際訴訟法学会が開催される予定であり、これまであまり交流をは図ることができなかった南米およびロシアの民事訴訟法学者との学術交流を推進することにより、新たな新興国における民事訴訟法制度について研究調査を具体的に計画する予定である。その際、現地の裁判所および弁護士会との緊密な連携を通して訴訟実務に関するヒアリング調査を行いたいと考えている。
|