プーチン・ロシア大統領はロシア正教会を利用してロシア愛国主義を育成し、その愛国主義に支えられる正教国家の樹立をもくろんでいることが結論として明確になった。正教会にしても、プーチンに妥協するのと引き換えに、ロシア政府からの経済支援を引き出そうとしている。1917年ロシア社会主義革命で剥奪された正教会財産(現在は連邦国有財産となっている)の返還を段階的に求めており、プーチンに妥協を重ねることで正教会の経済活動の活性化をねらっている。今後のロシア政治は、プーチンと正教会の長である総主教の権力闘争に発展する可能性がある。
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