研究課題/領域番号 |
22402016
|
応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木村 宏恒 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (20112386)
|
研究分担者 |
近藤 久洋 東京国際大学, 国際関係学部, 准教授 (20385959)
杉浦 功一 和洋女子大学, 人間社会学系, 准教授 (70453470)
金丸 裕志 和洋女子大学, 人間社会学系, 准教授 (10346752)
佐藤 秀雄 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (70320398)
小山田 英治 同志社大学, グローバルスタディーズ研究科, 准教授 (30580740)
|
キーワード | ガバナンス / 開発国家 / 民主化 / 地方自治 / 国際開発 |
研究概要 |
本研究は、8人の途上国開発・政治研究者(全員博士号をもつ)を集めて、「開発途上国におけるガバナンス研究の焦点:民主化、開発国家建設、地方自治」と題した研究プロジェクトとして立ち上げたが、1年目においては、これまでのガバナンス研究を、開発途上国における民主化と開発国家論地方自治(地方における民主化と開発体制)の3点セットで整理し、近年開発の焦点になってきているガバナンスについて、体系的な本として出版するという計画であった(交付申請書)。 計画通り、『開発政治学入門:途上国開発戦略におけるガバナンス』と題して、勁草書房から2011年2月25日付けで勁草書房から出版することができた。ただし、地方自治は1章だけだったので、開発国家論、民主化、開発援助とガバナンス支援を3本柱とし、合計13章からなる390ページの本となった。執筆陣は8人全員に加えて(うち2人が3章分、1人が2章分を担当)、JICAのガバナンス担当者(JICA職員は科研費分担者に加われない)を入れて9人となった。2011年12月の国際開発学会では、前著大坪滋・木村宏恒・伊東早苗編著『国際開発学入門』(勁草書房、564ページ)が、国際開発学会で特別賞を獲得したが、そのなかで、従来開発経済学一辺倒だった国際開発の世界は、開発経済学、開発政治学、開発社会学をコアとする諸学問ネットワーク型学問領域であるとした。本書はその中の「開発政治学」について初の体系化を行った訳で、日本ではこの分野の最初の体系的な本であると自負している。
|