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2011 年度 実績報告書

ラオスの農村における貧困削減戦略の探求

研究課題

研究課題/領域番号 22402023
研究機関政策研究大学院大学

研究代表者

ESTUDILLO J P  政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90456343)

キーワード移住 / 職業 / 農地 / 教育 / 女性 / 貧困 / 非農業部門 / 若者
研究概要

平成23年度の主な活動は1.ラオス子ども調査の準備、2.調査の施行、3.家計・子ども調査のデータ分析である。準備のために質問表の作成、サンプルデザインの考案、ラオス政府の機関(NERI)にて調査員の訓練を行い、調査対象の村とその他の地方都市、大・小規模の都市において子ども達にインタビューを行った。最終的に調査結果・データを”Job Choice of Three Generations in Rural Laos”という論文にまとめた。
調査準備として年齢、学校、相続による農地、15才以上の職業選択の経歴を調べるために質問票を作成した。NERIの協力者(Mr. SaygnasakSeng-Arloun)と他のNERIのスタッフは子どもを無作為に抽出したが、他の地域に移住した子ども達の追跡を試みたので、無作為抽出法は現在調査対象地に住んでいる子ども達のみに適用された。
結果的に全229名の子ども達(173名は調査対象の村、28名は他の村々、14名は他の地区、2名は他の県、そして12名はVientianeの主要都市)に調査を行うことができた。調査を基に主な仮説としてラオスの田舎に住んでいる人々にとって、貧困を脱出するには移住は効果的な戦略である、ということが見出された。
調査結果を反映した学術論文“Job Choice of Three Generations in Rural Laos”において、ラオスの田舎における女性・男性の職業選択がどのように家計の収入源に変化をもたらすかということと、農業と非農業の労働に対する利益の変化を探求することを目指している。主な結果として女性・若者そして教育レベルの低い者たちは、ラオスの田舎においては職業不足が進んでいるため、タイに移住する可能性がとても高いと言える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本校とThe National Economic Research Institute (NERI、ラオスにおける連携機関)の双方の誠実な協力により、調査は予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

来年は予定されている家計・子ども調査によるデータ分析を行う。この分析のために、子ども達の収入をより念入りに精査し、下記のように地域別にグループ分けをしてグループ間の収入を比較する。(1)調査対象の村々、(2)その他の村々、(3)その他の地域、(4)その他の件、(5)Vientiane
さらに移住した子ども達の収入源の違いを探求し、調査対象の村に帰った両親の収入源と比較することを計画している。このようにして貧しい家庭に生まれた子ども達が貧困から抜けれる可能性を高めることができるかどうか、追求することが可能になるだろう。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Job Choice of Three Generations in Rural Laos2013

    • 著者名/発表者名
      Jonna P. Estudillo, Yukichi Mano, and SaygnasakSeng-Arloun
    • 雑誌名

      Journal of Development Studies

      巻: 未定 ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] Changing Job Choice Across Three Generations in Rural Laos

    • 著者名/発表者名
      Jonna P. Estudillo
    • 学会等名
      Hakone Conference in Tokyo 2011
    • 発表場所
      政策研究大学院大学
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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