研究課題
今年度はラオス農村地域の貧困家計の世帯調査をおこなった。世帯調査での最初の大きな発見は、タイへの移住が、(1)海に面していない国土への高い人口圧力のために縮小する農地規模、(2)非農業部門の開発の遅れ、および(3)農業の近代化の遅れ、という3つの好ましくない状況にあるラオス農村地域の世帯にとって、貧困から抜け出す重要な手段であるということだった。2番目の大きな発見は、親たちはかつてのように男子だけを優先せず、男女の区別なく子どもたちに比較的平等に教育を受けさせている点である。つまり、女子も労働人口に数えられるようになれば、まともな、より良い職に就くことができるということである。貧困層の主要な資産は労働力であることから、今回の調査では、労働生産性および収入の増加をもたらす人的資源の健康面および教育面への投資の重要性が明らかになった。農村地域の住民に仕事をもたらすのは物理的インフラと金融インフラであることから、電気、水道および道路などのインフラのほか、信用も無視することはできない。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Development Studies
巻: Vol.49 no7 ページ: 991-1009