この調査の目的は、ラオスの農村地域 の貧困から抜け出す手段を明らかにすることである。チャンパーサック県、サバナケット県、サイニャブリー県の525世帯から集めた調査データから、農地不足の悪化と非農業部門の開発遅延のまっただ中にあるラオスでは、タイへの越境移住が貧困から抜け出す重要な手段であることが判明した。越境する可能性が最も高いのは、女性、若者、教育水準が低い者である。この調査の政策的含意は、貧困層の最も重要な資産が労働力であるために人的資源(の健康面および教育面)に投資するべきということである。また、人的資源への投資をインフラと信用供与で補完する必要がある。
|