研究課題/領域番号 |
22402034
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50196135)
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研究分担者 |
田島 忠篤 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40179693)
稲場 圭信 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (30362750)
平澤 和司 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (30241285)
猪瀬 優理 龍谷大学, 社会学部, 講師 (60455607)
中村 則弘 愛媛大学, 法文学部, 教授 (10192676)
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キーワード | 国際研究者交流 / ポストグローバル / 東アジア / 階層分化 / 宗教文化 / 宗教社会学 |
研究概要 |
本研究では、①日本、韓国、台湾、中国、タイにおいてグローバル化による社会階層の変動が基層的な宗教文化や諸宗教の教勢にどのような影響を与えているのか、②社会的排除を生み出す社会構造的な問題を宗教文化や諸教団の社会貢献的活動により緩和されているのかどうかを明らかにする。2年目に実施した諸研究・調査は下記の通りである。 ①2012年1月7日に研究代表者・分担者の当該年度の研究成果発表のシンポジウムを北海道大学で開催し、7本の研究発表を行った。櫻井義秀「ポストグローバル時代における宗教多元化-日本の状況・東アジア比較への視点」中村則弘「民族間の対立回避と曖昧さ―中国底辺階級の価値意識から」平澤和司「仮 東アジアにおける階層変動を捉える計量社会学的視点」田島忠篤・李賢京「日韓のキリスト教会調査」伍嘉誠「香港における創価学会の定着と変容」吉喜潔「調査報告 山西省五台山の聖地観光と仏教復興」韓ショ「調査報告 陝西省西安の仏教寺院」また8日には猪瀬優理『信仰はどのように継承されるか-創価学会にみる次世代育成』北海道大学出版会と李元範・櫻井義秀『越境する日韓宗教文化-韓国の日系新宗教と日本の韓流キリスト教』北海道大学出版会の書評シンポジウムも開催した。 ②櫻井は中国調査(9月西安)、タイ調査(1月)、宗教多元主義の国際シンポジウム(2月、パドバ大学)を行い、中村は中国調査、田島・李賢京は韓国・日本においてカトリック教会数カ所で調査票調査を実施した。稲場は震災後の復興支援と教団の調査、猪瀬は文献研究を行った。 ③その他、研究協力者はそれぞれの領域で調査研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本・韓国・タイで共通の調査票によりカトリック教会数カ所ずつの調査を進行中であり、調査票分析を3年目に実施することができる予定である。しかしながら、調査票の回収に手間取っていることと、中国での調査票調査のめどが立てにくいことから、中国では事例研究を主としている。また、台湾は3年目に調査する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
3年目の調査の予定は下記で考えている。 ①インド、ラダック地方においてチベット仏教・イスラーム教の調査、中国青海省の宗教民俗をそれぞれ夏期に研究協力者によって実施する予定である。 ②台湾での調査は大規模調査の二次データ資料収集及び、宗派教団の機関調査を夏期に実施する予定である。 ③研究分担者・協力者ごとのテーマでそれぞれ調査活動を行う予定であり、成果発表より先に調査資料のとりまとめを先行させる予定である。
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