研究課題/領域番号 |
22402035
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉原 直樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)
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研究分担者 |
倉沢 愛子 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00203274)
長谷部 弘 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
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キーワード | アジアメガシティ / グローバル化 / 移動 / コミュニティ / バリ |
研究概要 |
本年度は、グローバル化(グローバルツーリズム)の進展にともなう地域社会の変容をデンパサール市のグレンチェン地区をフィールドにしてヒヤリングおよび関連資料の収集に従事した(吉原、松本)。またメガシティ化にともなう地域社会の変容に関するジャカルタ関連資料(統計資料等)のサーベイもおこなった(倉沢)。これらの調査結果は現在整理中で近々ファイリングしてメンバー間で共有することにしている。なお、後半からは特にバリの日本人社会を対象にして、多層化し分極化するヒトの移動(モビリティ)とそれにともなう複層化するコミュニティの位相をあきらかにするためのヒヤリングに着手した(吉原、松本)。なお、これには現地ウダヤナ大学のブディ講師が研究協力者として加わった。ヒヤリング自体はようやく始まったばかりであるが、その中間成果は、「バリにおける日本人社会と多重化する情報環境(続)」(『東北大学文学研究科研究年報』60)に集約した。また2010年10月29日開催の国際シンポジウム“Today's Trends of Global Migration in Indonesia and Japan”(於ウダヤナ大学)の企画立案に活かした。 バリの日本人社会については、現在までのところで、多管化する情報環境を生かしながらセーフティネットを構築している様子をあきらかにすることができたが、次年度予定しているジャカルタの日本人社会(ジャパンクラブ)の調査を踏まえてより多面的な考察に入りたいと考えている。いずれにせよ、本年度は当初の研究実施計画をほぼ達成することができ、次年度へのスムーズな研究の進展を見通せることができるようになった。
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