研究課題/領域番号 |
22402037
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
上野 加代子 徳島大学, 大学院・ソシカ・アーツ・アンドサイエンス研究部, 教授 (50213377)
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研究分担者 |
落合 惠美子 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90194571)
磯田 朋子 広島文化学園大学, 社会情報学部, 教授 (90193391)
山根 真理 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20242894)
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キーワード | 国際移動 / ジェンダー / 技能実習生 / 家事労働者 |
研究概要 |
今年度の主な研究実績は、大きくは次の2点である。 まず、中国から日本への研修生/実習生に関する調査を実施した。当該年度前半は、量的調査の実施にむけて、関係者に協力を依頼するとともに、彼らから現地情報を入手した。そうした情報をもとに、調査の実施計画をたてた。平行して予備的調査としてインタビュー調査を行い、その結果をもとに調査票を作成した。プリテストを行って、調査項目を吟味・検討し、改定を重ねて調査票を完成した。後半は、現在は中国に帰国している研修生/実習生経験者を対象に、南部の1地域(漸江省)において、インタビュー調査を、東北部の2か所(遼寧省と吉林省)において、自計式質問紙法による調査とインタビュー調査を実施した。現在、集計・分析の作業中である。 主として、労働移動の背景としての経済的要因、家族的要因、労働移動の目的、渡航前と来日後の研修の内容と日本での仕事内容、滞在中の経験、労働移動の利益とコスト、個人と家族の経済状況や家族内の人間関係などへの影響について調査した。 もうひとつは、海外就労のコストとベニフィットを、シンガポールで家事労働者として就労している女性にインタビューをした。そしてフィリピンに帰国したフィリピン女性とその家族ならびにNGO、そしてフィリピン副大統領をはじめ政府関係者に聞き取り調査を実施した。このインタビュー調査を発展させ、来年度はフィリピン全土で、海外就労経験者に300~400票の他計式質問紙法の調査を実施することになっており、そのアレンジも本年度、すべて終わっている。
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