研究課題/領域番号 |
22402040
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
FARRER James 上智大学, 国際教養学部, 教授 (40317508)
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研究分担者 |
吉野 耕作 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (50192810)
ワンク デイビット 上智大学, 国際教養学部, 教授 (60245793)
佐藤 郁哉 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (00187171)
小井土 彰宏 一橋大学, 社会学部, 教授 (60250396)
ステファニー アスマン 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (10400441)
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キーワード | 社会学 / 文化人類学 / グローバル化 / ソフト・パワー / コンタクト・ゾーン |
研究概要 |
主な活動として、テーマ・関心を理論化するために必要な予備的調査を行った。具体的なテーマと地域の広がりは、以下の通りである。 研究代表者・分担者4名は、海外調査を行った。ファーラーは、アメリカ、オーストラリアにおいて日本食を含むアジア系エスニック・フードとスロー・フードおよびローカル・フード運動との関係性を考察した。ワンクは、中国山西省において地域料理とエスニック料理、国民的料理の関係性を考察した。吉野は、インドネシア、ニューカレドニア、カナダにおいて、植民地主義、ポストコロニアリズムの観点から、地域料理、エスニック料理、国民的料理の関係性を考察した。小井戸は、南カリフォルニア地域を中心に、メキシコ食文化とアジア系食文化の外食産業における混交、異質の要素の結合のあり方を考察した。 また、研究分担者2名は日本国内で地方食・地域食文化の調査を行った。アスマンは、札幌、仙台において地方食の復活、地方行政と食品生産、食文化のプロモーションに関する資料収集を行った。佐藤は、グローバル食のローカル化の観点から、福島県喜多方市においてご当地ラーメンから派生したラーメンバーガーの事例研究を行った。 各自の現地調査に加えて、研究グループは研究会において、調査・研究の中間報告を通して、調査研究の進捗状況を確認し、今後の研究の計画を議論した。現地調査を通して、食文化におけるコンタクト・ゾーンを理論化する上で鍵となる主な諸変数を同定する経験的ベースを築くことができた。 加えて、食のグローバル化に関する論文集を上智大学比較文化研究所からオンラインで出版した。
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