環境問題理解を目的に開発された社会シミュレーションを元に、パレスチナ地域の地政学的実態を反映した社会シミュレーションを開発した。同時に「ポストコロニアルにおける和解と共生」をテーマにインタビュー、絵画分析、自由連想法分析による調査を行い、ヨハン・ガルトゥングの提唱する「積極的平和;すなわち構造的暴力がない平和」を志向することが「ポストコロニアルの共生」を考える上で最も重要な要素の一つであると確認した。社会シミュレーションのワークショップの結果、「積極的平和」を志向する対話の一部として活用すれば、シミュレーションの疑似体験であっても集団間接触のダイナミクスを理解するツールとして有効と認められた。
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