研究課題/領域番号 |
22402052
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
東 自由里 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80269795)
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研究分担者 |
進藤 修一 大阪大学, 言語文化研究科, 准教授 (80294172)
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キーワード | グローバル都市 / フランクフルト / ニューヨーク / 移民 / 教育政策 / 自治体 |
研究概要 |
平成23年度も引き続き、主にフランクフルトとニューヨークを調査対象地区とし、それぞれの移民社会における教育政策目標の複層化と市民対立構造の転換を分析するために、次の視点と手法を展開した。(1)住民構成のデータ収集と分析 (2)新規移住者、移民を対象にした官・民による教育事業の視察と資料収集 (3)移民コミュニティ支援団体、関係組織、関係者への聞き取り調査、(4)国家政策の歴史からみた調査対象都市の特性分析。 その他、具体的な調査は以下のとおり実施した。 第一次調査都市 [米国、ニューヨーク夏期調査]:ニューヨーク市役所・市長部局内新規移民を対象とした教育プログラム(We Are New York、通称 WANY)のプログラムディレクターへの聞き取り調査と資料収集。ニューヨーク市立大学が実施している市民権獲得支援政策の資料収集とフィールドワークを実施した。 [ドイツ、フランクフルト夏期調査]労働移民導入に関する文献調査と資料収集、そして移民の統合政策に関するフィールドワークを実施した。訪問先:ドイツ連邦外務省政治史料室。聞き取り調査:ヘッセン州外国人評議会連合事務局関係者など。 [ドイツ、フランクフルト春期調査]移民史の研究に関する最新動向を調査し、ベルリン国立図書館で史料取集。日本国内では入手できない資料を入手できたことが、今後の研究に大きく資するといえよう。 第二次調査都市 平成23年度に研究代表者はドイツのハンブルグ移民博物館、ブレーマーハフェン移民博物館を視察し資料を収集した。分担者は既に22年度にこれら二つの博物館を視察しているので情報の共有と意見交換を行うためにも意義があると考える。また分担者はベルリンのクロイツバーグ区にある移民博物館も視察しているのでドイツ首都との比較を行うこができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表、分担者は調査都市を熟知しているため資料収集も聞き取り調査も順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画にはいれていなかった第二次調査都市として、米国ワシントンDCの移民関係の博物館(スミソニアン)を視察し資料を収集することにした。国家レベルでの教育政策と都市レベルのそれとを比較する際に有意義であると考えるからである。
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