研究課題/領域番号 |
22402055
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
熊倉 啓之 静岡大学, 教育学部, 教授 (00377706)
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研究分担者 |
松元 新一郎 静岡大学, 教育学部, 准教授 (40447660)
國宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | フィンランド / 数学教育 / 授業 / 教員養成 / 教材 |
研究概要 |
本研究の目的は,フィンランドの数学教育に焦点を当て,授業,教材,教員養成等の観点から総合的に調査を行い,数学的リテラシーを育成するという視点から,日本の算数・数学教育への示唆を得ることである。そのために,今年度は,2012年11月26日~12月2日に,総合制学校の数学科の授業観察及び授業者へのインタビュー調査,タンペレ市教育委員会教育長へのインタビュー調査,タンペレ大学における最近の教育動向に関する調査,教科書会社編集長へのインタビュー調査の,計4か所での視察調査を行った。 調査結果から,フィンランドの数学教育に関して,次の特徴を明らかにすることができた。 1.小学校算数,中学校数学の授業観察を通して,基本的に個人で学習する姿勢を大切にしていること,必要に応じてグループ学習を取り入れていること,生徒は授業に一生懸命取り組んでいること等が分かった。 2.市の教育委員会としては,カリキュラムの具体化,教材の学校への支援,教員の研修(再訓練)の3点が主な活動であることが分かった。 3.タンペレ大学でのインタビュー調査を通して,新しいカリキュラムの具体的な内容は2014年に発表されること,今後はICTの活用が重視されること,活用を重視してきたために数学の基礎的な概念の理解が不十分であるという課題があること等が分かった。 エ.教科書会社でのインタビュー調査を通して,作成メンバーを面接や論文審査を行って慎重に選んでいること,短期間で集中して作成していること,算数教科書の単元の導入に算数的活動のページを設けるなどの工夫をしていること等が分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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