研究課題/領域番号 |
22403009
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
深尾 昌一郎 福井工業大学, 工学部, 教授 (30026249)
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研究分担者 |
山本 衛 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (20210560)
橋口 浩之 京都大学, 生存圏研究所, 准教授 (90293943)
古津 年章 島根大学, 総合理工学部, 教授 (00314617)
下舞 豊志 島根大学, 総合理工学部, 助教 (30325039)
阿保 真 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (20167951)
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キーワード | 赤道大気レーダー / 国際共同観測 / 熱帯域インドネシア / 隆水特性 / ラマン・偏光ライダー / 降雨粒径分布 / DSD / 海大陸 |
研究概要 |
本研究は、鉛直流を含む風速三成分を高精度に観測可能な赤道大気レーダーを中核として、赤道大気観測所に設置の降水粒子の落下速度分布を高感度で観測可能な1.3GHz帯レーダー、地上降雨のDSDを観測可能な2次元ビデオディスドロメータ、降水の3次元分布を観測可能な9GHz帯レーダー、氷晶・水滴の判別が可能で水蒸気・エアロゾルの観測が可能なライダーなどを用いた国際共同観測を実施し、未解明の熱帯域の降水特性鉛直分布・降水形成メカニズムの理解に対するブレークスルーを目指している。 平成22年度前半に各観測機器の調整・整備を実施するとともに、本研究に最適な観測パラメータを開発した。特に1.3GHz帯レーダーとラマン・偏光ライダーの整備に注力し、本研究の遂行に当たり、高い積雲対流の上部まで観測可能なレーダーパラメータを開発し、その有用性を確認した。各観測機器の調整完了後、赤道大気レーダー・1.3GHz帯レーダー・9GHz帯レーダーを用いた連続観測を開始した。 雨季である12月中旬、半月程度の現地集中観測を日本・インドネシア協同で実施した。集中観測期間中は、高分解能データを取得できるFDI観測モードを用いて赤道大気レーダーを運用し、さらにラマン・偏光ライダーによる同時観測を実施した。集中観測で得られた事例に対する課題1(鉛直流変動と粒径分布(DSD)の関連)及び課題2(融解層の特性)のデータ解析に着手し、長期連続観測で得られた季節内変動イベントに対して、課題3(大規模対流場との関連)のデータ解析を開始した。
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