研究課題
本研究は、鉛直流を含む風速三成分を高精度に観測可能な赤道大気レーダーを中核として、赤道大気観測所に設置の降水粒子の落下速度分布を高感度で観測可能な1.3GHz帯レーダー、地上降雨のDSDを観測可能なディスドロメータ、降水の3次元分布を観測可能な9GHz帯レーダー、氷晶・水滴の判別が可能で水蒸気・エアロゾルの観測が可能なライダーなどを用いた国際共同観測を実施し、未解明の熱帯域の降水特性鉛直分布・降水形成メカニズムの理解に対するブレークスルーを目指している。昨年度に開発された高い積雲対流の上部まで観測可能なレーダーパラメータを用いて、赤道大気レーダー・1.3GHz帯レーダー・9GHz帯レーダーを用いた連続観測を継続した。また、光学式ディスドロメータを赤道大気観測所に設置し、連続観測を開始した。1月上旬に半月程度の現地集中観測を日本・インドネシア協同で実施した。集中観測期間中は、高分解能データを取得できるFDI観測モードを用いて赤道大気レーダーを運用し、さらにラマン・偏光ライダーによる同時観測を実施し、水蒸気・エアロゾルの高度変化を得た。またGPSラジオゾンデ気球を放球するとともに、9GHz帯マルチパラメータレーダーを観測所南方で運用した。集中観測で得られた事例に対する課題1(鉛直流変動と粒径分布(DSD)の関連)及び課題2(融解層の特性)のデータ解析を行うとともに、昨年度からの長期連続観測で得られた季節内変動イベントに対して、課題3(大規模対流場との関連)のデータ解析を実施した。
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