研究課題
本研究課題の目的は、スカンジナヴィア北部とスヴァールバル島に設置されている世界で第一級の欧州非干渉散乱(EISCAT)レーダーシステムを主に、各種レーダー(MFレーダー、流星レーダー、SuperDARNレーダー等)や光学観測装置(ナトリウムライダー、FPI、オーロライメージャ、フォトメーター等)を併せ用いて、極冠域からカスプ、オーロラ帯、サブオーロラ帯にまでいたる広い領域において実験観測を行い、ジオスペース(惑星間空間、磁気圏、電離圏、熱圏、中間圏)における様々な基本的かつ重要な物理・化学過程の総合的研究を行い、ジオスペースの理解を大きく前進させることである。平成25年度は、国内共同利用研究者から応募のあった17件のEISCATレーダー特別実験申請を受理・採択し、実施条件等を検討して、14件の特別実験を実施した。一部の実験については、国際協同として実施し、ノルウェー、スウェーデンなどと国際共同研究を行った。一方で、これまで取得されたEISCATレーダーデータやナトリウムライダーデータなどを用いて、極域電離圏に生起する種々の現象に関する研究を実施した。具体的には、磁気圏―電離圏結合に重要な3次元電流系とカウリングチャンネル、極冠域ポーラーパッチ、下部熱圏におけるオーロラ加熱評価と大気温度変動、オーロラ擾乱に伴う下部熱圏・中間圏におけるナトリウム原子の密度変動、オーロラサブストームとイオンアウトフローの関係、フォトメータによる電離圏電気伝導度導出手法の開発、伝搬性電離圏擾乱などに関して成果をまとめた。12編の査読有り論文(日本人第一著者11編)を発表し、研究代表者・分担者で計31件の講演を行った。特に、日本でも精力的に進めているEISCAT_3D計画についての議論を国内共同研究者と幅広く行うため、いろいろな機会を用いてEISCAT_3D計画に関する講演を行った。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (31件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)
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http://polaris.nipr.ac.jp/~eiscat/index.html
http://polaris.nipr.ac.jp/%7Eeiscat/eiscat3d/index.html