研究課題/領域番号 |
22404004
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山本 政儀 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (10121295)
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研究分担者 |
坂口 綾 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (00526254)
星 正治 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 名誉教授 (50099090)
今中 哲二 京都大学, 原子炉実験所, 助教 (90109083)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 旧ソ連 / セミパラチンスク核実験場 / カイナル集落 / 放射性降下物 / セシウム-137 / プルトニウム / 外部被曝線量 / 被曝線量評価モデル |
研究概要 |
昨年度より継続して,今年度もセミパラチンスク核実験場の南方150kmに位置するカイナル集落住民の被曝線量評価を目指して取り組んだ。この地域の住民は、主として1951年9月24日の38ktの原爆からのプルームと放射性降下物で被曝したと報告されているが,当時のプルームの流れなど不明な点が多かった。また、染色体異常が他の地域の住民と比べて多く,カイナル症候群と呼ばれる病名の患者の増加が懸念されている.カイナル集落に通じる道路沿い30ヶ所で土壌試料(1地点で3試料:30cm深さのコア)採取を行い,Cs-137やPu-239+240測定を実施した. その結果、この集落内および周辺の土壌中Cs-137、Pu-239+240蓄積量のおおまかな分布を算出(福島原発事故関係試料の測定で本研究の試料測定遅れる)し,放射性雲が通過したと思われるセンター軸,Cs-137などの降下量の評価を行った。これまで,最大の被曝をもたらした核実験(1954/9/24:38kt)からの放射雲が集落を直撃したのではないかと言われてきたが,今回の暫定的で見る限り、放射雲は集落を直撃していないことが判明し、周辺40kmを幅広く汚染していることが分かった。さらに、内部被曝を評価するために、放射性核種の体内への移行経路(経口摂取あるいは吸入),生活・食事様式を考慮した内部被曝評価モデルを検討した。 これらの結果は、これまで十分に検討されてこなかったカイナル集落住民の被曝線量を評価する上で,貴重なデータとなる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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