研究課題
アフリカをはじめとする途上国においては,舗装道路の整備が経済発展に必要不可欠な要素であり,様々な支援国によって道路整備が進められてきている.しかし,途上国の舗装道路は管理状態が悪く,予想を上回る速さで劣化が進んでいる.道路網の維持管理を適切に実施するためには,まず劣化状態や環境作用を正しく評価し,その評価に基づき補修を実施していく必要がある.特に維持管理に対して少ない予算しか充てることができない途上国では,劣化状況に応じた合理的な補修計画と予算配分が必須である.本研究では,舗装状態を簡易に計測できるシステムを東アフリカにおいて導入し,ケニア,ウガンダ,タンザニアにおける道路の劣化状態を把握するとともに,適切な劣化予測モデルを構築することを目的とした.その結果,ケニアにおいてはケニア道路公団によりシステムが正式採用され,全国規模での計測が実施されつつある.またウガンダおよびタンザニアでも,試験的に路面状態の計測を実施し,現地エンジニア自身の手により劣化状態の把握が進められている.また,収集されたデータを基本として,劣化モデルを構築する試みを行い,東アフリカに適した劣化モデルの構築が完成しつつある.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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