研究課題
基盤研究(B)
本研究では、北方林の攪乱体制に関する知見に基づいて、北方林の生態学的管理手法を検討することを目的にした。カナダ・北欧の研究者と連携し、北方林の自然攪乱に関するデータを収集した。カナダの針葉樹林の劣化するメカニズムは、山火事による更新サイト形成と山火事後の種子分散の確率に規定されていることが、空間統計モデルの解析から明らかになり、山火事に適応した保残林施業の重要性が示唆された。フィンランドの北方林では、風害のパターンを、倒木の倒壊角度データを用いて分析し、風害の時空間的な同調性を明らかにした。森林の倒木方位分布から、北方林の風害に対する感受性を推定する方法は、森林管理にも寄与すると考えられた。
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10.1111/jbi.12290
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