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2014 年度 実績報告書

ゴンドワナ大陸における昆虫の食植性と被子植物食性の起源

研究課題

研究課題/領域番号 22405009
研究機関京都大学

研究代表者

加藤 真  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80204494)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワードコケ食 / コバネガ科 / シギアブ科 / ハモグリバエ科 / 苔類 / 絶対送粉共生
研究実績の概要

南米ペルーのアマゾン源流部およびアンデス山地において、コケ植物と原始的被子植物、およびそれらの植食者の探索を行なった。ペルーの森林局から調査許可を取得し、2014年10月18日~11月5日の期間、加藤真・川北 篤・サトウアキラ・今田弓女の合計4名で調査を行なった。調査を行った場所は、アマゾン源流部Tarapoto周辺の熱帯雨林、アンデス山脈山麓のHuancabamaおよびLa Florida周辺の山地雲霧林である。これらの湿潤な森林環境において、ケゼニゴケ属、サイハイゴケ属、Monoclea属に潜葉虫の潜孔が見られ、それらの潜葉虫がハモグリバエ科とシギアブ科のものであることが明らかになった。また、雲霧林においてコバネガの成虫が採集された。南米では、コバネガ科はチリ南部のパタゴニアで1種、エクアドルから1種の記録があるだけで、このコバネガはペルー初のコバネガで、しかも新種の可能性が高い。
また、TarapotoとLa Floridaにおいて、コミカンソウ科数種の送粉行動を観察したところ、Phyllanthus属の1種でハナホソガの訪花・授粉・産卵が観察された。このことは、コミカンソウ科の絶対送粉共生系が南米大陸にも存在していることを示唆している。不稔の装飾花を持つオシロイバナ科植物の花が見られ、その送粉様式の調査も行った。
さらに、ラオス(2014年12月21~30日)において、原始的陸上植物の食植性昆虫の探索も行った。苔類からハモグリバエ科やシギアブ科の昆虫が発見された。得られたコケ食昆虫を材料にして、生態観察と分子系統解析を行なった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Arms race between leaf rollers and parasitoids: diversification of plant-manipulation behavior and its consequences2015

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi C., Matsuo K., Watanabe K., Suzuki-Ohno Y., Kawata M. and Kato M
    • 雑誌名

      Ecological Monograph

      巻: 85 ページ: 253–268

    • DOI

      doi: http://dx.doi.org/10.1890/14-0280.1

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Intense inhabitation and relaxed host-leaf preference of aquatic chironomid leaf-miners in headwater streams in Asian lucidophyllous forests2015

    • 著者名/発表者名
      Kato M
    • 雑誌名

      Journal of Natural History

      巻: 49 ページ: 1-12

    • DOI

      10.1080/00222933.2015.1006279

    • 査読あり
  • [学会発表] 自然史標本と生態学2014

    • 著者名/発表者名
      加藤真
    • 学会等名
      日本学術会議公開シンポジウム「自然史標本の継承-人類の財産を失わないために今なすべきこと」
    • 発表場所
      日本学術会議講堂
    • 年月日
      2014-09-19
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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