研究課題/領域番号 |
22405018
|
応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
有江 力 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (00211706)
|
研究分担者 |
児玉 基一郎 鳥取大学, 農学部, 教授 (00183343)
寺岡 徹 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60163903)
|
キーワード | トマト / 病原菌 / 共進化 / 栽培化 / Fusarium / 分子系統解析 |
研究概要 |
1.メキシコにおける移行期トマトおよび伝統品種の調査 ヌキシコの山中など僻地の小村落周辺でフィールド調査を行い(研究協力者)、細々と自生あるいは栽培されている移行期トマトおよび伝統品種を採集し、付随する菌類を分離・保存した。そのために、姉妹校であるチャピンゴ自治大学等の海外研究協力者の協力を得て、移行期トマトおよび伝統品種が自生あるいは栽培されているフィールドを調査、植物体および根圏土壌を採集した。採集した試料からは、現地協力機関研究室および日本へ輸入後に研究室で菌類の分離を行った。比較のために、近代トマト品種も採集し、菌を分離した。 2.ペルーの調査準備 平成23年度の野生種トマト属植物の調査フィールド調査に向けて、ラモリーナ大学および国際バレイショセンター(CIP)を訪問(代表者および分担者)、連絡調整を行うとともに、海外研究協力者の協力を得て2種の野生種トマトの予備採集を行い、植物種の分子系統解析、付随する菌類の分離・保存を行った 3.日本の研究室における解析 採集・輸入したトマト属植物の組織および根圏土壌から、分離した菌については、保存するとともに同定を行い、その内のF.oxysporumの一部について、(1)トマト属植物への接種による病原性検定、(2)rDNAITS、rDNAIGS等のゲノム領域の塩基配列を決定、(3)分子系統解析、(4)交配型検定、(5)菌糸和合群検定、を行った。また、一部の試料の植物組織や土壌からDNAを抽出し、DGGE解析を行い、植物組織や土壌の微生物多様性に関する知見も集積した。
|