研究概要 |
近年,インドシナ地域,特に開発の進んでいるタイ,ベトナムにおいて,経済発展が著しく,農業生産性を上げるため,農薬使用が増加してきている.本研究は,インドシナ地域において,高毒性農薬やジェネリック農薬の利用実態を把握し,問題となる農薬の環境における動態を明らかにし,それらのヒト,環境などに対するリスクを正当に評価することを目的とした.今回の研究結果でいずれの国においても残留性が問題となる高毒性農薬は特定されなかったが,聞き取り調査を通して農夫の農薬に対する知識の欠如が農薬のリスクを考える上で大きな問題であることが明らかとなった.
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