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2011 年度 実績報告書

攪乱環境下の東南アジア熱帯山地林におけるブナ科樹種多様性変動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22405023
研究機関宇都宮大学

研究代表者

大久保 達弘  宇都宮大学, 農学部, 教授 (10176844)

研究分担者 原 正利  千葉県立中央博物館, 生態環境部, 部長 (20250144)
キーワード熱帯山地 / ブナ科フロラ / ボルネオ島サラワク州 / 垂直分布 / 水平分布 / 攪乱体制 / 樹種多様性の変動
研究概要

本研究は、湿潤熱帯のマレーシア・サラワク州中央山地、季節熱帯のタイ北部山地および中国南部を中心に、ブナ科樹種を対象に1)既設の森林動態調査区を利用したブナ科樹種の再生過程の解明と人為撹乱後の再生様式の比較検討、および2)各地未調査山域のブナ科フロラの垂直分布の比較、東南アジア各地の主要植物標本庫におけるブナ科樹種フロラの地域間比較を実施した。
当該年度は、広範囲な標高域にブナ科樹木が分布する東南アジア地域の熱帯山地林の内、ボルネオ島のマレーシア・サバ州中央山地に調査地を設置し、中域~広域の空間スケールで湿潤熱帯~季節熱帯各地の未調査山域でのブナ科フロラの垂直分布の比較調査を実施すると共に、各地の主要植物標本庫においてブナ科樹種フロラの同定調査を行なった。
研究期間で、これまでの研究実績の上に、さらに以下の部分に焦点を絞って現地調査を実施した。ブナ科樹種の垂直分布の比較調査は、情報がないか乏しい地域としてボルネオ島サバ州内のキナバル山国立公園の山地林(標高1500m)で実施した。3)主要標本庫での広域のブナ科フロラ調査はマレーシア・サラワク州サンダカン植物標本庫、キナバル国立公園植物標本庫で実施した。以上の現地調査を通じて、東南アジア熱帯山地のうちボルネオ島のマレーシア・サラワク州のブナ科種個体群の垂直分布の地理的変異の模式化、人為撹乱による樹種分布の違いをもたらす要因としての分類群内部での更新繁殖様式の種間差を明らかにすることによって、自然・人為撹乱に対するブナ科種個体群全体の脆弱性評価をおこなうための基盤情報の収集が実施できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マレーシアのボルネオ島内で、計3ヶ所の熱帯山地調査地の調査を終了し、標本情報の採取、垂直分布の調査を終えた、またサラワク州、サバ州の標本庫を訪問し、標本データベースの作成を終了したため、またタイ国内の熱帯山地の調査を実施したため。

今後の研究の推進方策

今年度は、マレーシア国内の熱帯山地を1ヶ所調査する予定であり、ボルネオ島内の標本情報の拡大を図る予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マレーシア・サラワク州ブキッランジャ(Bukit Lanjak)のブナ科植物の分布について(予報)2011

    • 著者名/発表者名
      大久保達弘・原正利・Rantai Jawa・Paul Chai R.K.
    • 学会等名
      日本熱帯生態学会
    • 発表場所
      那覇(沖縄県)
    • 年月日
      2011-05-25

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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