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2010 年度 実績報告書

赤道南北に広がる熱帯モンスーンの環境比較から読み解く魚類の測季システム

研究課題

研究課題/領域番号 22405029
応募区分海外学術
研究機関琉球大学

研究代表者

竹村 明洋  琉球大学, 理学部, 教授 (40222103)

キーワードサンゴ礁 / アイゴ / モンスーン / 年周期 / 環境 / フィリッピン / インドネシア
研究概要

本研究では、熱帯サンゴ礁起源の魚類が繁殖の同期に利用している環境要因の特定とその内的伝達機構を明らかにすることを目的とした。当該年度においては海外調査と国内予備実験を行った。なお、調査対象地として設定した2地点(フィリッピンタバコ市周辺海域、インドネシアスマラン市海域)のうち、インドネシア調査地域はムラピ火山噴火のため調査地域への入域について制限される可能性があったため、平成23年に調査を行なった。得られた結果は以下の通りである。
海外調査
フィリッピンタバコ市周辺での調査を平成22年9月6日~11日にかけて行った。タバコ市近辺の沿岸調査を網羅的に行い、調査定点をLagonoy湾(13°35'N,123°45'E)沿岸サンゴ礁に設定し、このサンゴ礁周辺から得られる研究対象魚類の定期サンプリングを開始した。第一回目の採集で得られた魚から生殖腺を組織実験用に固定した。また、インドネシアにおいてはカリムンジャワ群島サンゴ礁の調査を平成23年5月12日~18日に行った。フィリッピンと同条件での魚類採集を行い、魚類の組織学観察用のサンプルを得た。
国内実験
海外調査とへ並行して、視床下部域及び脳下垂体で発現が予想される本研究に関連する遺伝子のクローニングを開始した。今回の実験対象となっている遺伝子は、生殖関連、光受容関連、体内時計関連、そして栄養関連の遺伝子であった。これらのうち、体内時計遺伝子として、Period(Per)およびCryptochrome(Cry)の部分塩基配列を得た。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] サンゴ礁生物における共生とは2010

    • 著者名/発表者名
      竹村明洋
    • 雑誌名

      環境と健康

      巻: 23 ページ: 261-270

  • [雑誌論文] サンゴ礁に生息する魚類の産卵リズムに及ぼす月の影響2010

    • 著者名/発表者名
      竹村明洋
    • 雑誌名

      比較内分泌学

      巻: 36 ページ: 101-106

    • 査読あり
  • [雑誌論文] External and internal controls of lunar-related reproductive rhythms in fish2010

    • 著者名/発表者名
      Takemura, A., Rahman, M.S. and Park, Y.J.
    • 雑誌名

      Journal of Fish Biology

      巻: 76 ページ: 7-26

    • DOI

      DOI:10.1111/j.1095-8649.2009.02481.x

    • 査読あり
  • [学会発表] 月齢周期同調性の魚類におけるクリプトクロム遺伝子の月齢依存的な発現変動2010

    • 著者名/発表者名
      福代真, 他8名
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] 月齢周期に応答する熱帯産魚類ゴマアイゴにおけるCry遺伝子の解析2010

    • 著者名/発表者名
      福代真, 他8名
    • 学会等名
      第17回日本時間生物学会学術大会
    • 発表場所
      早稲田大学国際会議場井深大記念ホール
    • 年月日
      2010-11-20
  • [学会発表] 集団遺伝構造からみるルリスズメダイの地理的色彩変異2010

    • 著者名/発表者名
      岩本健輔, 他4名
    • 学会等名
      2010年度日本魚類学会年会
    • 発表場所
      三重県文化会館
    • 年月日
      2010-09-23
  • [備考]

    • URL

      http://www.takemura-lab.jp/

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公開日: 2013-06-26  

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