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2013 年度 実績報告書

熱帯域における水産生物によるマングローブ起源有機物の利用実態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22405030
応募区分海外学術
研究機関独立行政法人水産総合研究センター

研究代表者

田中 勝久  独立行政法人水産総合研究センター, 国際水産資源研究所, 課長 (40371835)

研究分担者 森岡 伸介  独立行政法人国際農林水産業研究センター, 水産領域, 主任研究員 (40455259)
花村 幸生  独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, 図書館長 (50371951)
豊原 治彦  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90183079)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードマングローブ / 安定同位体比 / クロホシマンジュウダイ / セルラーゼ / 国際研究者交流 / マレーシア
研究概要

マレーシアのマタン・マングローブ域に出現する魚類の中で、バイオマスの上位を占めるクロホシマンジュウダイは、周年同域に出現し、重要な漁業対象種である。本種とその餌料生物のマングローブ域における食物連鎖過程を解明するために有機炭素・窒素安定同位体比を調べ、魚類資源に対するマングローブ域の重要性を検討した。安定同位体比分析の結果、全長20mm以下の個体は外部沿岸域、20-140mmの個体はマングローブ域内の餌料を摂取し、140mm超の個体は成長に伴い、より外部沿岸域の餌を摂取していたことから、20mm前後でマングローブ域に進入し、140mm前後までマングローブ域内に滞留した後、性成熟に伴い域外に出るものと推定された。耳石日輪分析の結果、本種のマングローブ域内の最長滞留期間は約6か月と推定された。昨年度まで調査を終了したフエダイ類、コニベ類の成果とあわせて、マングローブ域の多くの有用魚類の稚魚・幼魚が、その生活史の中でマングローブ域を成育場とするとともにマングローブ起源有機物を餌料生物を通して利用している可能性が示された。また、マングローブ域内に生息するカイアシ類のセルラーゼ活性をマングローブ域の開発状況の異なる2ヶ所のマングローブ域(マタン、セランゴール)で比較研究を実施した結果、SDS-PAGEザイモグラフィ―法によるセルラーゼ発現パターンは同種であっても差が認められ、餌料環境によって影響を受けているものと考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Distribution of cellulase activities in Acetes shrimps living in the Matang Mangrove Forest Reserve, Malaysia2013

    • 著者名/発表者名
      Aya Tanimura, Takatoshi Niiyama, Yukio Hanamura, Tomoyuki Okutsu, Haruhiko Toyohara,Katsuhisa Tanaka, Alias Man
    • 雑誌名

      Malaysian Journal of Science

      巻: 32 ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [学会発表] マングローブ域におけるクロホシマンジュウダイ Scatophagus argus 個体群の動態2014

    • 著者名/発表者名
      森岡伸介・田中勝久・圦本達也・Faizul M. Kassim
    • 学会等名
      平成26年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      北海道大学(函館)
    • 年月日
      20140327-20140331
  • [学会発表] マタン・マングローブ河口域生態系における炭素・窒素安定同位体比による落葉有機物利用実態の検証2013

    • 著者名/発表者名
      田中勝久・岡村和麿・渡部諭史・横山 壽
    • 学会等名
      2013年度水産海洋学会研究発表大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20131114-20131117

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公開日: 2015-05-28  

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