• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

グリ-ンケア農業のアウトカム評価におけるQOL実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22405031
応募区分海外学術
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

佐々木 市夫  帯広畜産大学, その他部局等, 名誉教授 (70125384)

研究分担者 倉持 勝久  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00091546)
小池 正徳  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00205303)
渡邊 芳之  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (60231015)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードグリーンケア / QOL評価 / 主体的公共活動
研究概要

グリーンケア農場において「福祉受給者(非自発的に不遇な人)の健康関連QOL得点の平均値は、福祉受給者の就労期間の長さによって差がある」の検証のため、分散分析を行った。その検証の結果、次の新知見を得た。第1、就労期間のグループ間において精神的健康度及び役割/社会的健康度の結果変数の帰無仮説は棄却され、QOL得点平均値の有意な差が認められた。第2、有意な差が認められた福祉受給者の就労期間間の精神的健康度について多重比較の検定結果、「36ヶ月未満」グループと「120ヶ月以上」グループの間に有意のQOL得点の差が認められた。就労月数の長い福祉受給者は、短い福祉受給者よりも平均の精神的健康度が高い。しかし、役割/社会的健康度について有意の差は確認されなかった。
以上の結果から、多機能性農業におけるグリーンケアは、ゆっくりした効果であるが、非自発的に不遇な人びとの精神的な健康増進に役立つ、という判断は妥当であるといえる。この研究には、一つの農場のデータによる分析という限界がある。本研究は限界はあるものの、国内外に先駆けて、グリーンケアの科学的根拠を確実に示唆することができた。それによって、農業者の主体的公共活動に関する農業経営研究の新領域開拓と社会政策的実践的な応用に貢献することができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 私的関心を超える多機能性酪農の行動動機2013

    • 著者名/発表者名
      佐々木市夫
    • 雑誌名

      農業経営研究

      巻: 51(1) ページ: 83-88

    • 査読あり
  • [学会発表] 多機能性農業におけるグリーンケアの成果に関するQOL評価2013

    • 著者名/発表者名
      佐々木市夫
    • 学会等名
      日本農業経営学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      20130922-20130923

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi