研究課題
・トルコ共和国、チュクロバ大学のMahmut Cetin教授と研究協力を結び、2010年5月よりセイハン河下流灌漑プロジェクト、AKARSU地区において水収支、主要水質項目のモニタリングを開始した。謝金雇用によって年4回の集中観測と水質観測を実施した。このことにより、塩害管理モデルの構築のための1年分のデータの収集に成功した。この観測には研究代表者の指導大学院生も参加した。観測体制の強化のため、土壌水分観測装置を購入する予定であったが、これに代えて地下水位計とEC計を常時観測用に購入し、設置した。・上記の観測で採取された水サンプルについては日本へ一部を持ち帰り、水素・酸素・ストロンチウムの安定同位体の分析を行った。この成果として灌漑地区の地下水の起源について一定の知見を得ることができた。・チュクロバ大学から高解像度衛星分析を担当するOnur Satir氏、ハラン大学から塩害地研究の長い実績を誇るMehmet Ali Cullu教授を10日間日本に招聘し、研究交流を行った。その成果としてハラン平原においても、平成23年度から定期観測が開始する運びとなった。また、灌漑地を管轄する現地政府機関DSIからも無償でデータの提供を受けることとなった。・灌漑管理実効評価モデルについては汎用化を目指してプログラムの改良を行った。
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Science of The Total Environment
巻: 408(16) ページ: 3319-3326
Journal of Environmental Protection and Ecology
巻: Vol.11(NA)
http://www.edu.kobe-u.ac.jp/ans-rpww/index-j.htm