研究課題
・2010年5月よりセイハン河下流灌漑プロジェクト,Akarsu地区において開始した水収支,主要水質項目のモニタリングを2012年5月まで継続した.塩害管理モデルの構築と検証のためのデータをそれぞれ1年分蓄積した.一方土地利用データについては,LANDSATに基づく高空間解像度の土地利用分類図を用いて低空間解像度のMODISデータのNDVIのミクセルを分解し,作物のフェノロジーを抽出する方法を開発した.・Akarsu地区の浅層地下水の水素・酸素・ストロンチウムの安定同位体分析については,その成果をAqua con Soil 2013にて発表した.・塩害管理モデルについては塩分移動項の灌漑管理実効評価モデルへの実装に取り組んでいる.灌漑実行評価モデルのプログラムコードの言語変更など,想定外の作業に時間を費やした結果,塩分移動項の開発は当初の想定より遅れている.・ハラン平原における地下水位データについては過去10年の浅層地下水の変化と塩害の関係を分析した.この結果,高濃度塩分層は浅層地下水流路とみられる窪地地形に集中しており,塩害は2次的なものであることが濃厚となった.近赤外線分光法を用いた植生からの直接塩害リモートセンシングについては,2012年9月に綿花を対象に現地観測を行い,現在データの分析中である.・渡航は研究代表者が2012年9月に現地調査および研究討議を行った.また2013年1月後半よりCukurova大学の博士後期課程大学院生Ali Demir KESKINER氏を神戸大に1か月間招聘し,灌漑管理実効評価モデルの技術移転を行った.2013年3月には研究代表者がトルコに渡航し,現地で研究協力者とともに研究成果報告会を開催した.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Proceedings of the 12th International UFZ-Deltares Conference on Groundwater-Soil-Systems and Water Resource Management, 16-19 April, Barcelona
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Proceedings of ICID (International Commission on Irrigation and Drainage) & IAL (Irrigation Australia) 2012 Conference
Proceedings of AOGS-AGU (WPGM) ,Singapore, Aug. 2012
Proceedings of the seminar on the guideline on climate change adaptation measures for irrigation systems, Nonthaburi, Thailand, 26 Nov. 2012
Proceedings of the PAWEES 2012 -International Conference on “Challenges of Water & Environmental Management in Monsoon Asia.” Nonthaburi, Thailand, 27-28 Nov. 2012.