研究課題
本研究は西アフリカ・ブルキナファソを調査対象国とし、病原体媒介ベクターの腸内フローラと病原体伝播能の相関関係を明らかにしようとするものである。ベクター媒介性感染症のモデルとしてマラリアを用い、ベクターであるハマダラカの腸内フローラを集落ごとに網羅的に解析し、得られた多次元的情報を“フローラバーコード”として統合する。フローラバーコードとベクター病原体保有率、感染症発生状況等の情報を包括的に解析し、現在まで謎に包まれていたベクター腸内フローラと病原体伝播能の相関関係を明らかにすることを目的として研究を実施した。前年度に引き続き、ブルキナファソ国立マラリア研修・研究センターの協力によりハマダラカのサンプリングを行った。これらのサンプルについて、マラリア原虫保有率・殺虫剤耐性遺伝子保有率・腸内細菌構成細菌叢の解析を行った。これらの結果から、どの様な細菌叢がマラリア原虫の伝播を規定するのかその因子の解析を実施した。ブルキナファソのハマダラカから分離された細菌についてマラリア原虫抑制能力を解析した。その結果、細菌細胞サイズ多様性が、マラリア原虫抑制能力と相関することを明らかにした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Sci Rep
巻: 3 ページ: 1641
10.1038/srep01641