研究課題
基盤研究(B)
ミャンマー・ベトナムから得られた熱帯熱マラリア原虫野生株は容易に人工培養に適応するのに対し、インドネシアの野生株は全く人工培養に適応せず、培養初期に消失してしまう。これらの事実は、東南アジアの大陸部と島嶼部に分布する熱帯熱マラリア原虫が異なったタイプであることを示唆している。本研究では、熱帯熱マラリア原虫が2つの型に分類されるか否かにつき、細胞生物学的検討と遺伝子解析による比較を行った。 ベトナムとカンボジアから得られた熱帯熱マラリア原虫株は全て人工培養に適応した。ベトナムの1例は常に幼弱生殖母体が多数観察され、生殖母体形成誘導を試みた結果、培地中のグルコース量を減少することで生殖母体形成を誘導することが判明した。一方、インドネシアから得られた野生分離株は全て人工培養に適応せずに消失した。ベトナム野生株の 1 株とインドネシア人工培養非適応株を用いて、Pyrosequence 法による Roche Genome Sequencer FLX+ System を用いた遺伝子解析の比較を開始した。しかし、いまだ両者における大きな差異は見いだせていない。
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