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2012 年度 実績報告書

ミャンマーの地理的特性に着目したインフルエンザ監視:多剤耐性と新型重症化

研究課題

研究課題/領域番号 22406013
応募区分海外学術
研究機関新潟大学

研究代表者

齋藤 玲子  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30345524)

研究分担者 内藤 眞  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30045786)
藤井 雅寛  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30183099)
大家 正泰  新潟大学, 医歯学系, 助教 (70108017)
長谷川 剛  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90251800)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードインフルエンザ / 国際研究 / 薬剤耐性 / ミャンマー / 日本 / 感染症疫学 / 分子疫学
研究概要

2012年の6月から9月にかけて、ヤンゴン市のサンピア病院と国立保健研究所と、ネピドー市の医学研究局で、インフルエンザ様症状を呈した患者の鼻咽頭ぬぐい液を採取し、その中からインフルエンザウイルス迅速診断キット陽性の検体を合計521件収集した。新潟大学大学院医歯学総合研究科で、ウイルス分離培養の結果、合計105件のウイルス株を分離した。その105件のウイルス株の内訳は、パンデミック09A型H1N1(以下、A(H1N1)pdm09)が25件、インフルエンザB型が80 件であった。また、ミャンマーにおけるインフルエンザ流行のピークは8月であった
ヘマグルチニン(HA)及びノイラミニダーゼ(NA)遺伝子解析により、ミャンマーで得られたA(H1N1)pdm09は、HA遺伝子にD97N 変異と S185T変異をもつことが特徴であるグループ6に属し、隣国であるバングラディシュで分離された株と類似していた。これらの遺伝子解析から、2009年に発生したA(H1N1)pdm09(グループ2)は、2010年にはグループ4に進化し、2012年にはグループ6に進化した。このことから、A(H1N1)pdm09は2009年から2012年まで継続して遺伝子進化を続けていることが明らかになった。
サイクリングプローブPCRによる検査により、分離できたインフルエンザB型80件中10件がビクトリア系統、70株が山形系統に属していた。ミャンマーでは、2005年から2011年まではビクトリア系統が主に流行していたが、2012年からはもう一方の山形系統が主流になった。2012年にミャンマーで発生した山形系統のインフルエンザBはクレード2に属していた。
2012年9月に研究代表者等がミャンマーに渡航し現地との調整を行い、2013年3月にはミャンマー人研究協力者を日本に招へいして今後の研究を討議した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Delayed emergence of oseltamivir-resistant seasonal influenza A (H1N1) and pandemic influenza A(H1N1)pdm09 viruses in Myanmar.2012

    • 著者名/発表者名
      Dapat C, Saito R, Kyaw Y, Myint YY, Oo HN, Oo KY, Naito M, Hasegawa G, Dapat IC, Suzuki H.
    • 雑誌名

      Influenza Other Respi Viruses

      巻: 11 ページ: ―

    • DOI

      10.1111/irv.12030.

    • 査読あり
  • [学会発表] Epidemiology of Influenza in Myanmar2013

    • 著者名/発表者名
      Reiko Saito, Makoto Naito, Yadanar Kyaw, Yi Yi Myint, Khin Yi Oo, Go Hasegawa,Clyde Dapat, Isolde Dapat, Yugo Shobugawa, Kousuke Saito, Hiroshi Suzuki
    • 学会等名
      新興・再興感染症に関するアジア・アフリカリサーチフォーラム AARF2013
    • 発表場所
      東京医科歯科大学鈴木章夫講堂(東京都)
    • 年月日
      20130123-20130124
  • [学会発表] Genetic Characterization of Human Influenza A (H3N2) Virus in Myanmar, 2007-20112012

    • 著者名/発表者名
      Dapat Clyde、齋藤 玲子、齋藤 孔良、Dapat Isolde、近藤 大貴、鈴木 宏
    • 学会等名
      第60回日本ウイルス学会学術集会
    • 発表場所
      グランキューブ大阪(大阪府)
    • 年月日
      20121113-20121115
  • [図書] 黄金のパゴダ ミャンマーの光と影2013

    • 著者名/発表者名
      内藤 眞
    • 総ページ数
      231
    • 出版者
      新潟日報事業所
  • [備考] 第20回目の訪緬 -激動のミャンマー、変らぬミャンマー-(その1)

    • URL

      http://www.med.niigata-u.ac.jp/pa2/myanmar2012akipart1.htm

  • [備考] 第20回目の訪緬 -激動のミャンマー、変らぬミャンマー-(その2)

    • URL

      http://www.med.niigata-u.ac.jp/pa2/myanmar2012akipart2.htm

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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