研究課題/領域番号 |
22406016
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
村田 真理子 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10171141)
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研究分担者 |
及川 伸二 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10277006)
平工 雄介 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30324510)
馬 寧 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (30263015)
翠川 薫 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエイト (20393366)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 上咽頭癌 / Epstein-Barrウィルス / 発がん機構 / DNAメチル化 / 活性酸素 / 次世代シークエンサー / RRAD / TFPI2 |
研究概要 |
Epstein-Barr (EB)ウィルス感染上咽頭癌患者においてRas-related associated with diabetes (RRAD)遺伝子プロモーター領域のDNAメチル化異常を見いだした(Cancer Lett, 2012)。すなわち、上咽頭癌患者の74.3%で癌抑制遺伝子候補であるRRADのプロモーター領域がメチル化し、RRADの発現が低下していることを明らかにした。また、ヒト上咽頭癌培養細胞を用いて脱メチル化剤処理することでRRADの発現が回復することを示した。さらに癌細胞にRRADを遺伝子導入することで細胞増殖や細胞遊走能が抑制できることを示した。以上より、上咽頭組織においてRRADが癌抑制機能を有し、メチル化されることにより、癌抑制機能が阻害され、癌が進展することを明らかにした。一方、RRADのみならず、TFPI2などの他の遺伝子のDNAメチル化も上咽頭癌の発生・進展に関与することが推定され、より包括的なエピゲノム異常の検出が必要であることが判明した。癌および正常組織よりメチル化DNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いたゲノムワイド解析による上咽頭癌検出に有用な遺伝子を抽出した(日本癌学会総会(2012年9月、札幌)において発表)。現在、メチル化特異的PCR法を用いて、これらの候補遺伝子についてDNAメチル化について確認すると共に、ヒト上咽頭癌培養細胞を用いて脱メチル化剤処理することで遺伝子の発現が回復するかを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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