研究概要 |
クリソタイル石綿のみを用いている中国石綿繊維工場において、37年間の前向きコホート研究を行なった。石綿作業者の年齢と喫煙状態で調整した全死亡、全がん死、肺がん死, 呼吸器疾患死のハザード比はそれぞれ、2.05 (95%信頼区間:1.56,2.68)、1.89(1.25,2.87)、3.31(1.60,6.87)、3.23(1.68,6.22)であった。この工場の41例の男性肺がんについて行ったコホート内症例対照研究で石綿曝露と喫煙は相乗的に肺がんを発生させることが示された。また中国のクリソタイル石綿鉱山労働者コホートでも肺がん死と非悪性呼吸器疾患死のリスクが有意に高かった。
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