研究概要 |
「研究の目的」近年、アジアでも肥満を基盤としたMetabolic syndromeと共に2型糖尿病の患者が増加している。本研究では、Metabolic syndromeの病態を把握し、さらに早期診断法の開発を主眼とし、病態の把握、治療効果の判定に有用な新たなバイオマーカーを検索・開発し、更に遺伝的素因を研究する。 「研究実施計画」共同研究者である当センター研究所Dr.JeminとBangladesh Dr.Arifur Rahman (Dept. of Cardiology, Bogura Medical College, Bangladesh), Dr. Farzana Sohael (Dept. of Gyenocology, Bogura Medical College, Bangladesh),ノーベル平和賞受賞したDr. Muhammad Yunusとの国際研究を開始した。平成22年5月からBangladeshの4村の女性(15~65才)約3000例(Metabolic syndrome,糖尿病、高血圧など)からの血液を採取して、Bogura Medical Collegeおよび当研究所にて網羅的にMetabolic syndromeに関連する種々のバイオマーカーを測定している。更に遺伝子解析を行う。 「研究成果」 1)現在、種々のバイオマーカーとしてサイトカイン、成長因子(VEGFなど)、細胞外マトリックス(テネイシンCなど)を解析中である。 2)遺伝的素因を研究するために種々の遺伝子を解析中である。 3)疫学調査として、Metabolic syndromeに関連する身体的測定値などを参考として、上記1)、2)と関連を検討する。
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