研究課題
基盤研究(B)
本研究ではアジア・アフリカにおけるヘリコバクターピロリ菌及びスイス菌感染と消化器疾病構造を疫学調査すると共に、採取した菌のゲノム解析を行い、疾患発症を規定する宿主・環境・菌体因子を明らかにすることを目的としている。本研究で、リビア、タイ、中国での現地調査を実施するとともに、フィリピンとベトナムの調査協力者からの胃粘膜生検組織の提供により、ピロリ菌とスイス菌感染と消化器疾患との関連を検討した。ピロリ菌感染と慢性胃炎、スイス菌感染とマルトリンパ腫の関連が明らかになった。特に、ピロリ菌感染においては、病原因子 CagA の分子多型で、東アジア型の CagA を有するピロリ菌感染が胃がん発症リスクであることが認められた。また、ピロリ菌とスイス菌感染時の宿主の免疫応答を検討したところ、ピロリ菌感染では Th1 優位であったが、スイス菌感染は Th1 と Th2 共に反応が亢進していた。
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