研究課題/領域番号 |
22406030
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
秋田 定伯 長崎大学, 大学病院, 助教 (90315250)
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研究分担者 |
山下 俊一 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30200679)
大津留 晶 長崎大学, 大学病院, 准教授 (00233198)
藤岡 正樹 独立行政法人国立病院機構, 研究員 (70393452)
長谷 敦子 長崎大学, 病院, 准教授 (50228037)
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キーワード | REMPAN会議 / ロシア / アジア連携 / クロアチア / hands-onプログラム / 急性放射線障害モデル / 放射線医学データベース / 大学間連携 / 自家脂肪幹細胞移植 |
研究概要 |
局所放射線障害における急性放射線障害モデルとして放射線照射後(10Gy)の塩基性線維芽細胞細胞増殖因子(bFGF)の直後からの連続投与による皮膚軟部組織の防護効果は、機械的な伸展組織に対して表皮基底細胞の細胞増殖とCD34で示された真皮血管数の増加、アポトーシスの減少などを認めており、更に幹細胞移植の場合にはより効果的であると示唆された。 5例の難治性慢性放射線障害部位の皮膚軟部組織の再生治療例のうち、頚部瘢痕拘縮(1例)、胸部瘢痕拘縮(1例)、膝金属プレート部位瘢痕拘縮(1例、2回手術)、顔面高度萎縮(1例)に自家脂肪幹細胞移植を安全で効果的な創傷治癒促進と皮下組織および間葉系組織の再生を認めた。中期成果を平成23年2月Nagasakiで開催の13^<th>Coordination and planning meeting of the REMPAN (Radiation Emergency Medical Preparedness and Assistance Network)会議で発表し、ロシア、旧ロシア、ヨーロッパ、アメリカおよび中国、韓国を始めとする近隣アジア諸国からの引用と国際共同プロジェクトの構築を開始した。 4月のアメリカ創傷治癒学会(オーランド、フロリダ州)において、成果報告した。 6月ロシア国サンクトペテルスブルク卒後教育医学アカデミーの創設125周年記念式典における長崎大学との共同生物会議では、感染症とともに、放射線医学データベース構築及び再生医療学連携の具体的検討を開始し、11月に研究代表者が客員教授に推戴された。 クロアチア国ME-DENT instituteとの再生医療学連携も11月の第一回検討会を経て、2月末~3月に再生医療の臨床治験例を経験している。 9月には、韓国ソウルで創傷モデルを用いた教育的hands-onプログラムを主催し、300名の参加者と共に、アジア地域における創傷ネットワークの構築を放射線障害を含めて開始した。
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