研究課題
基盤研究(B)
口腔領域の悪性腫瘍の中で最も発生頻度の高い扁平上皮癌をはじめ、口腔領域の粘膜疾患の多くにヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与している。本調査では、ベトナムで伝統的な生活環境を保っている地域において、母子ならびに家族の口腔領域のHPV感染と粘膜疾患の発生の現状を調査し、生活習慣や環境との関係を解明することを目的とした。口腔粘膜サンプルからDNAを抽出し、精度の高いHPV検出方法を比較検討しながら解析を進め、口腔粘膜疾患の発生機序解明および、将来的な治療法ならびに予防法の開発に向けた基礎データを得ている。