研究成果の概要 |
カンボジアの小児齲蝕罹患や食習慣の現状を把握し, 環境による齲蝕や歯肉炎発症因子の解明,それらの予防に貢献することを目的に5年間調査を実施した。初年度から3年目まではカンボジアの3歳, 5歳,12歳の約2,000名の小児に対して口腔内診査と生活環境に関するアンケート調査を実施した結果,齲蝕罹患率は本邦に比べ非常に高く, 処置歯率は極めて低い傾向が示された。それらを基に2013年度と最終年度はシェムリアップの小学校の低学年児童400名を対象に幼若永久歯の齲蝕予防を目的に刷掃指導とフッ化物塗布を実施した。しかし, フッ化物局所応用では生活習慣が強く関与する齲蝕に対して低減効果は認められなかった。
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