研究課題
開発したシステムを用いてデータ計測を行い,システムの改良を行った.特に,システムの利便性の向上,および,多言語対応を行うとともに,ユーザマニュアルを作成し,さらなる普及を進めた.また,計測データを分析し,システムの有効性を評価した.特に,タスクの実測時間,計画時間,および,タスクに要した推定時間を用いて,システムを継続して使用した場合の効果を評価した.あるソフトウェア開発企業における開発者を対象として,約2週間にわたって計測を行った結果,システムを使い始めた当初はタスクに要した時間を過大見積もりしていたが,次第に実測値に近づくようになった.このことから,主観的な作業時間と比べて実際の作業時間は小さくなりがちなこと,および,システムによる開発タスク計測を継続することで開発者が自らの作業量を正しく把握できるようになることが分かった.また,計測によるソフトウェア開発プロセス改善のノウハウをガイドラインとしてまとめるために,開発企業にヒヤリングを行い,タスク定義のノウハウや,システム利用によって得られた知見を整理した.例えば,(1)社内における開発者の役割と計測結果から得られた開発者の実施タスクとのズレを明らかにしてプロセス改善につなげる,(2)社内ルールで定められたタスク実施要領と計測結果から得られた実施タスクとのズレを明らかにしてプロセス改善につなげる,などの事例をガイドラインにまとめた.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2012 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
IEICE Transactions on Information and Systems
巻: Vol.E95-D, No.9 ページ: 2169-2182
Software Engineering, Artificial Intelligence, Networking and Parallel/Distributed Computing 2012 (Studies in Computational Intelligence)
巻: Vol.443 ページ: 171-184
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