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2011 年度 実績報告書

サービス指向システムの動的再構成可能な環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500032
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

高田 眞吾  慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60273843)

キーワードサービス指向システム / BPEL / 検索 / Mule ESB / QoS
研究概要

サービス指向システムは,すでにネットワーク上に分散して存在するサービスを連係させることにより動作するシステムである.各サービスは多くの場合第三者が開発・管理しているため,アクセス不能状態などにより,サービスをそのまま利用し続けられなくなることがある.このような場合でも,システムを利用し続けることは重要である.本研究では,サービス指向システムが利用しているサービスに,その利用に関わる状態に変化があったとき,サービス指向システムとして利用し続けられるような環境を提案し,構築することを目的とする.
平成23年度は,主に二つの角度から研究を行った.一つ目はサービスの状態変化の検出の提案である.具体的にはインフラストラクチャレベルでQuality of Service(QoS)をモニタリングし,データを蓄積する.蓄積したデータの傾向を見て,サービスの状態が変化したか否かの判断をする.インフラストラクチャとしてはオープンソースのMule Enterprise Service Bus(ESB)を利用し,QoSとしては応答時間,可用性,実行成功率の三種類を対象にした.本年度の研究の二つ目は,蓄積したデータを利用して,動的に別のサービスを選択する手法の提案である.まず前提として候補となっているサービスがクラスタ分類されているとする.従来の方法では,新たに選択する場合,クラスタを一から計算しなおすことによりクラスタを再構築してからサービスを選択していたため,サービスを組み替えるまでに時間がかかる,そこで,クラスタを一から計算しなおさず,現状のクラスタ情報からQoSの制約を充足するサービスを選択する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の研究実施計画では,「サービスの状態変化の検出」および「代替サービスの決定」の二点を行う計画であり,それらを実現しているため.

今後の研究の推進方策

本研究では,今までに一つのサービス選択手法を提案しているが,それがほかの手法と比較してどのぐらいよいのかの検討が必要である.文献調査だけではなく実験の実施を検討している.また,サービスの選択をした後,実際にサービス指向システムに動的に組み入れる必要がある.後者が2012年度の研究の最大のテーマである.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Finding Web Services via BPEL Fragment Search2011

    • 著者名/発表者名
      Shingo Takada
    • 雑誌名

      Proc.of SUITE 2011

      巻: 111 ページ: 9-12

    • DOI

      10.1145/1985429.1985432

    • 査読あり
  • [学会発表] QoSに基づいたクラスタリングによるWebサービスの選択2012

    • 著者名/発表者名
      中島健, 高田眞吾
    • 学会等名
      情報処理学会第74回全国大会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-07

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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