研究課題
本研究の目的は、産業界において求められる高品質なソフトウェアを効率よく開発するためのモデル駆動開発を取り入れたユーザの要求を正確にモデリングするための要求分析手法を確立し、その支援ツールの提供によるソフトウェア開発技術者育成PBLを研究開発することである。本要求分析手法では、サービスへの要求を振舞い・データの構造と具体値といった観点からモデル化し、最終的なプロダクトを模した具体例を含むプロトタイプ(HTMLで定義されたWebページ)により、顧客および開発者が、最終プロダクトに近い形で要求の満足度を確認するものである。今年度は、以下の3つの方向から本要求分析手法ならびにシステム状態の検証方法の研究を行った。● プロトタイプにより確認されたモデルに対し、テスト仕様を定義するという観点から、その妥当性を評価した。アクティビティ図に定義された処理フローおよびデータフローを基に、データの状態遷移の条件を定義し、カバレッジを評価しながら、テストケースを生成する過程を支援する方法を提案した。● Webアプリケーションは3層アーキテクチャと呼ばれる、ブラウザを用いたプレゼンテーション層、アプリケーションの中核であるビジネスロジック層、アプリケーションデータを永続化するデータ層から構成される。これらの間を接合する仕組みは汎用的なフレームワークとして定義することができ、いくつかの実装が提供されている。要求分析モデルからこうしたアーキテクチャへのマッピングを1つのフレームワーク実装を対象として実験し、要求分析モデルにおいて明示的に定義すべき要求項目と、設計情報に基づくフレームワークへのマッピングのルールを検討した。● システムの状態の検証ツールの一例として、モデル検査ツールを用いたソースコードの不具合発見の方法を検討した。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (14件) 備考 (1件)
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