研究課題
実践的ソフトウェア開発実習PBLでは、ソフトウェア開発を体験する意義は確認できたが、ソフトウェア開発技術者として、質の高いソフトウェア開発を意識できる能力の開発にはまだ隔たりがある。この原因は問題の本質を的確に捉え、プログラム開発の基礎となる設計図を適切に作成するソフトウェアのモデリング能力の教育不足であると考える。本研究の目的は、産業界において求められる高品質なソフトウェアを効率よく開発するためのモデル駆動開発を取り入れたユーザの要求を正確にモデリングするための要求分析手法を確立し、その支援ツールの提供によるソフトウェア開発技術者育成PBLを研究開発することである。本要求分析手法では、サービスへの要求を振舞い・データの構造と具体値といった観点からモデル化し、最終的なプロダクトを模した具体例を含むプロトタイプにより、顧客および開発者が、最終プロダクトに近い形で要求の満足度を確認するものである。今年度は、以下のように本要求分析手法ならびにシステム状態の検証方法の研究を行った。・「研究室内図書貸し出しシステム」の要求分析モデルの改善を行い、入出力データとエンティティデータの関係の整理・入力から出力を得るまでのエンティティに対するCRUD観点からのアクションの整理等のレビューポイントを整理した。・アクティビティ図を用いてユースケースを定義する際に、初学者が誤り易い箇所を指摘するツールを開発した。授業において、この結果を用いてレビューを実施した。・システムの状態の検証ツールとして、モデル検査ツールを用いた要求分析モデル上のデータライフサイクルに関する検査方式を検討し、エンティティの性質定義に基づく検査を例題に対して行った。・本学で開発しているWebベースのプログラミング学習環境WebStudyを用いて、PBLの教材としてモデリング学習教材を開発し、公開した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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