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2011 年度 実績報告書

確率的言語モデルを用いたソフトウェア解析の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500037
研究機関南山大学

研究代表者

沢田 篤史  南山大学, 情報理工学部, 教授 (40273841)

研究分担者 野呂 昌満  南山大学, 情報理工学部, 教授 (40189452)
張 漢明  南山大学, 情報理工学部, 准教授 (90329756)
キーワードソフトウェア解析 / ソースコード解析 / アーキテクチャ設計 / 確率的言語モデル / コードインスペクション / 書換え支援 / リポジトリ解析 / ソフトウェアコーパス
研究概要

本課題では,前年度までの研究成果に立脚し,次の三つの重点研究項目について要素技術を統合しツール化するための研究開発を実施した.前年度までに構築したソフトウェアのソースコードインスペクションツールを,保守性向上を目的として改良し,確率的言語モデルを採り入れたインスペクションの実装の受け皿を整備した.さらに,本研究課題と深く関係するソフトウェア進化研究に関して包括的な文献調査を行うことで,本研究の位置づけを明確にした(a)ソフトウェアコーパスの構築に関する研究では,オープンソースリポジトリ解析などを利用したソフトウェア進化研究の文脈における,ソフトウェアコーパスの位置づけを明確にするために,進化研究の包括的な文献調査を行ったこの中で,フォールトプローン解析手法やデバッグ手法,テストケース設計手法における確率モデルの利用動向やソフトウェアコーパスの構築方式などを調査した.
(b)確率的言語モデルの構築に関する研究では,確率モデルを利用した検査の実現に向けて,前年度までに構築したソースコードインスペクションツールにおける,検査パターン記述方式の改良を行った」また,ソフトウェアアーキテクチャの保守において確率モデルを導入・利用する方式について検討を行った.
(c)開発支援ツールの整備に関する研究では,(b)で改良した検査パターン記述を実際のソースコード検査につなげるために,インスペクションツールの改良を行った.実装したツールは,確率的言語モデルに基づく解析機能を組み込む基盤環境として今後も利用と改善を継続する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ツールや基盤環境の実装,調査研究ともに順調に進捗しており,研究成果に示す通り,雑誌等への査読付き論文が掲載されている.このことから本研究課題については順調に進捗していると判断した.

今後の研究の推進方策

当初の研究計画に示す通り,引き続き次の三つの重点研究課題に対して調査,研究,開発を継続する.
(a)ソフトウェアコーパスの構築に関する研究:オープンソースリポジトリの解析方式の研究・開発
(b)確率的言語モデルの構築に関する研究:ソースコードおよび設計モデルに対する確率モデル構築と評価
(c)開発支援ツールの整備に関する研究:インスペクションツールの保守と改善,アーキテクチャ評価
加えて,今年度において新たに着手したソフトウェア進化に対する調査研究を推進し,内外の最新研究開発動向と比較した本研究の有用性・優位性について明らかにし,本研究のとりまとめを行う.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A Design Map for Recording Precise Architecture Decisions2011

    • 著者名/発表者名
      A. Sawada, M. Noro, H. Chang, Y.Hachisu, A. Yoshida
    • 雑誌名

      Proc. the 18th Asia-PacificSoftware Engineering Conference

      ページ: 298-305

    • DOI

      DOI:10.1109/APSEC.2011.36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 表現の違いを考慮したマクロ逆置換方法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      曽我展世, 吉田敦, 蜂巣吉成, 沢田篤史, 張漢明, 野呂昌満
    • 雑誌名

      ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2011論文集(情報処理学会シンポジウムシリーズ)

      巻: 2011 ページ: 1-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コンパイル方式によるXQuery問い合わせプログラム生成方法2011

    • 著者名/発表者名
      蜂巣吉成, 野呂昌満, 沢田篤史, 張漢明, 吉田敦
    • 雑誌名

      ソフトウェア工学の基礎XVIII-日本ソフトウェア科学会FOSE2011

      ページ: 21-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] HTML要素の状態を考慮したCSSの拡張方法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      蜂巣吉成, 吉田敦, 野呂昌満, 沢田篤史, 張漢明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D

      巻: J94-D ページ: 1931-1934

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソースコードインスペクションツールのためのソフトウェアアーキテクチャの設計と進化2011

    • 著者名/発表者名
      沢田篤史, 野呂昌満, 蜂巣吉成, 張漢明, 吉田敦, 長大介, 浦野彰彦
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア

      巻: 28 ページ: 4_241-4_261

    • DOI

      JST.JSTAGE/jssst/28.4_241

    • 査読あり
  • [学会発表] ソフトウェア進化研究に関する動向調査-IWPSEシリーズを題材に-2012

    • 著者名/発表者名
      大森隆行, 丸山勝久, 林晋平, 沢田篤史
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
    • 発表場所
      てんぶす那覇
    • 年月日
      2012-03-14
  • [学会発表] パターンに基づくCSP記述の検査に関する考察2011

    • 著者名/発表者名
      張漢明, 野呂昌満, 沢田篤史, 吉田敦, 蜂巣吉成, 横森励士
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
    • 発表場所
      北陸先端科学技術大学院大学
    • 年月日
      2011-10-28

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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