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2012 年度 実績報告書

高性能コンピュータの方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500045
研究機関名古屋大学

研究代表者

安藤 秀樹  名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40293667)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードマイクロプロセッサ / メモリ・レベル並列
研究概要

本研究は、メモリ・レベル並列性(MLP: memory-level parallelism)を利用し、主記憶アクセスによる性能低下を抑制する方法を検討するものである。一般に、主記憶は高度にバンク化されており、並列にアクセスを受け付けることができる。そこで、生じる主記憶アクセスを何らかの方法で並列化できれば、キャッシュ・ミス1回当たりの主記憶アクセス時間を実効的に減少させることができる。これをMLPの利用と呼ぶ。MLPの利用には、単純にはプロセッサを構成するいくつかの重要な資源を大幅に拡大する必要がある。しかし単純な拡大はクロック速度を悪化させてしまう。そこで、本研究では、クロック速度を悪化させることなく資源を拡大、あるいは使用せずMLPを利用する方法を検討する。
今年度の1つの成果は、昨年度までに提案していた仮想リオーダ・バッファ方式において、先行実行時にメモリ依存を無視しても性能にほとんど影響がないことを発見し、大きなロード/ストア・キューを備えずにすむことを提案したことである。
もう1つの成果は、昨年度までに提案していたプロセッサを構成する重要な資源のリサイジング方式の評価に必要な発行キューの回路遅延評価について成果を論文にまとめたことである。また、本方式はメモリ・インテンシブなプログラムの実行において有効であるが、逆に計算インテンシブなプログラムに有効なターボブーストと組み合わせる方式を考案し、どのような性質のプログラムにおいても性能を向上できる方式を提案した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Delay Evaluation of issue Queue in Superscalar Processors with Banking Tag RAM and Correct Critical Path Identification2012

    • 著者名/発表者名
      1.K. Yamaguchi
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Information and Systems

      巻: E95-D ページ: 2235-2246

    • DOI

      10.1587 / transinf.E95.D.2235

    • 査読あり
  • [学会発表] 資源リサイジングとクロック周波数ブーストを適応的に切り替えるデュアルターボブースト2013

    • 著者名/発表者名
      山口恭平
    • 学会等名
      2013年先進的計算基盤システムシンポジウム SACSIS 2013
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20130522-20130522
  • [学会発表] 動的な資源のリサイジングを組み合わせたデュアルターボブースト2012

    • 著者名/発表者名
      山口恭平
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告
    • 発表場所
      鳥取
    • 年月日
      20120801-20120801
  • [学会発表] 仮想リオーダ・バッファ方式におけるロード/ストア・キューの単純化2012

    • 著者名/発表者名
      稲垣貴範
    • 学会等名
      2012年先進的計算基盤システムシンポジウム SACSIS 2012
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20120517-20120517

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公開日: 2014-07-24  

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