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2010 年度 実績報告書

セキュアプロセッシングが可能なオープングリッドコンピューティングの実現

研究課題

研究課題/領域番号 22500060
研究機関愛媛大学

研究代表者

小林 真也  愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (10234824)

研究分担者 平田 孝志  愛媛大学, 理工学研究科, 助教 (10510472)
キーワードサービス構築技術 / 情報システム / GRID / 分散処理 / セキュリティー
研究概要

インターネット上で実現される開放型グリッドコンピューティングにおいて,他のコンピュータに依頼する処理の内容の意味や目的が,依頼先に知られることがないという「処理の隠蔽」と,依頼先において正しく処理が行なわれていることを保証する「依頼先に対する信用性の確保」を技術的に実現する「セキュアプロセシング技術」の確立を目的としている.「セキュアプロセッシング技術」により,従来,非営利(non profitable)なGRIDとも呼ばれていた,インターネット上の開放型グリッドコンピューティングの商用利用が実現し,開放型グリッドコンピューティングの新たな応用を切り開く突破口となる.
H22年度は,委託に対する信頼性確保についての成果を得ることができた.具体的には,複数のノードコンピュータに同一の処理を行わせ,それらの結果を照合し,多数決処理を行うことで,真正処理を保証する方式の実現に取り組み,当初計画以上の成果を得ることができた.多数決処理では,多数決結果を確定するに足りる結果の集積,つまり,少なくとも同一処理を行うノードコンピュータの半数が処理を終えるまでは,結果を確定することができず,待ち時間が生じてしまう.これは,高性能化を疎外する要因となる.この問題に対して,多数決処理の確定に至る前,具体的には,最も早くに得られた結果(仮の結果)に基づき,後続の処理を先行的に実行することで,後続する処理を開始すれば,真正処理の保証性の向上のみならず,結果的に,多数決処理を行わない場合に比べても,処理時間を短くできる.
H22年度は,この先行処理手法について,アルゴリズムの具体化と共に,処理時間短縮効果についての定量的な評価を行った.成果の一部については,国際会議(査読付き)等での発表を行っている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Optimistic Processing Protocol for Multiplexing in External PC Grids2010

    • 著者名/発表者名
      Akihiko Funo, Koji Hirata, Yoshinobu Higami, Shinya Kobyashi
    • 雑誌名

      Proceeding of 17th International Multi-Conference on Advanced Computer Systems

      巻: CD出版

    • 査読あり
  • [学会発表] 多重化を用いたPCグリッドにおける先行処理手法2010

    • 著者名/発表者名
      布野晶彦
    • 学会等名
      電気関係学会四国支部連合大会
    • 発表場所
      愛媛県
    • 年月日
      2010-09-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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