• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

セキュアプロセッシングが可能なオープングリッドコンピューティングの実現

研究課題

研究課題/領域番号 22500060
研究機関愛媛大学

研究代表者

小林 真也  愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (10234824)

研究分担者 平田 孝志  東京理科大学, 工学部, 助教 (10510472)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードサービス構築技術 / 情報システム / GRID Computing / 分散処理 / セキュリティー
研究概要

インターネット上で実現される開放型グリッドコンピューティングにおいて,他のコンピュータに依頼する処理内容の意味や目的を,依頼先に隠す「処理の隠蔽」と,正しく処理が行なわれたことを保証する「依頼先に対する信用性の確保」を実現する「セキュアプロセシング技術」の確立を目的としている.「セキュアプロセッシング技術」により,従来,非営利(non profitable)なGRIDとも呼ばれていた,開放型グリッドコンピューティングの商用利用が実現し,新たな応用を切り開く突破口となる.今年度,3つの課題について取り組んだ.
1つめは,前年度に引き続き,処理すべき本来のプログラムに対し,本来は必要のない実行命令(ダミーコード)を挿入することで,悪意を持った解析者の解析行為を困難にする手法の実装と,解析者の視点から,この手法の隠蔽強度評価を行った.成果は,International Conference on Advanced Computer Systems(2012-5,ポーランド)と情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(2012-7,石川県)で報告した.
2つめは,依頼先ノードが正しく処理を行ったことを保証する多重処理における投票の信頼性について,悪意あるノードの共謀について定量的な検証を行った.この検証では,全ノード中の悪意あるノードの割合,また,悪意あるノードそれぞれの知己ノード数をパラメータとし,誤った結果がもたらされる確率を求めた.成果については,情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(2013ー7,北海道)で報告する.
3つめは,これまでの成果を現実のプログラムに適用することを目指し,実プログラムを対象とした隠蔽手法の適用を自動的に行うプログラムの実装に取り組んだ.プログラムの実行時まで確定しない処理の取扱が課題として残っている.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Dummy code insertion and its efforts on concealment for Secure processing2012

    • 著者名/発表者名
      Jun Kawano
    • 雑誌名

      Proceeding of 19th International Multi-Conference on Advanced Computer Systems

      巻: CD出版 ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] セキュアプロセッシングにおける処理多重化へ共謀が与える影響に関する数値的調査2013

    • 著者名/発表者名
      稲元 勉
    • 学会等名
      情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      20130710-20130712
  • [学会発表] セキュアプロセッシングにおける ダミーコードと隠蔽効果の関係2012

    • 著者名/発表者名
      川野 純
    • 学会等名
      情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム
    • 発表場所
      石川県
    • 年月日
      20120704-20120706
  • [図書] PRZEGLĄD ELEKTROTECHNICZNY (Electrical Review), ISSN 0033-2097, R. 88 NR 10a/20122012

    • 著者名/発表者名
      Jun Kawano
    • 総ページ数
      343
    • 出版者
      SIGMA-NOT(Poland)

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi