研究課題
各目的と成果は次の通り.1) NGワード抽出で必要なメンテナンスコストを削減するため,DBMSによるNGワード管理とその共有手法,さらに,ベイジアンネットワークを利用した,アクティブな情報抽出手法を提案した.2) 識別能力を向上させるため,文字列検索処理において,民生用途で普及し,ネットワーク基幹デバイスの補助機能としても期待されているGPGPUを利用した文字列探索機能を利用した性能向上手法を提案した.また,処理速度そのものの向上のため,専用のキャッシュ機構を提案した.3) リアルタイム性については,ルータに提案機能を搭載することにより,アクティブなクロールといった処理に依存せず,パッシブかつネットワーク中にがなれる情報そのものを扱うことできるSLIMを利用して実装した.4) P2Pについて,SLIMは,ハッシュによるコンテンツ検索が可能であり,やり取りされているデータそのものをハンドリング可能であることが示された.ただし,P2Pが所有する暗号化アルゴリズムに介入する必要がある.しかしながら,ユーザが希望すれば,ホストにもSLIMは搭載可能であり,メモリトランザクションやディスクトランザクションに当該機能を利用できれば,安全性は保たれる.5) SLIMはネットワークルータに搭載されており,新たに提案した,インクリメンタル・デクリメンタルアップデート手法による高速なルーティングテーブル書き換え機構を利用することで,即座に該当パケットを遮断,転送することが可能であることが確認された.なお,この機能の確認には,Juniper社のJunOS V App EngineにおいてSLIMを実装することで達成した.また,本研究成果の必要部分は,verilogにより設計され,FPGA上での動作と回路規模の見積もりが行われた.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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