研究課題
平成23年度までにトランザクション処理およびファイル転送が主な処理となる2種類のアプリケーションを想定し,各アプリケーションに対して,ピアの計算モデル,消費電力モデルの定式化,およびシステム全体の消費電力を低減するためのピアの選定アルゴリズムの実装よびシミュレーションでの評価を実施した.さらに,平成23年度中にトランザクションおよびファイル転送の両方を処理する一般的なアプリケーションに対して,統合された計算モデルと消費電力モデルを定義した.平成24年度は,トランザクションおよびファイル転送の両方を処理する一般的なアプリケーションを対象として,平成23年度に統合した計算モデルと消費電力モデルを用いたピアの選定アルゴリズムの設計,実装,および評価を実施した.シミュレーション環境での提案手法の評価を実施した.シミュレーション環境において,システムの規模(ピア数,発行される要求数,要求の種別等)を変更し,システム全体で消費された電力量とサービス品質(応答時間等)の評価を行った.ここで,従来手法と提案手法の比較を行い,提案手法が従来手法に比べて,消費電力を削減できること,また,応答時間を短縮できることを示した.さらに,平成23年度中の実験を通して,ピアの消費電力モデルが,当該ピアの持つ冷却装置の制御方式に大きく依存することが確認されたため,ピアの持つ冷却装置の制御方式を考慮した消費電力モデルを新たに定式化し,各ピアの持つ電力特性を考慮して最適なピアを選定するようアルゴリズムを改良した.以上の研究結果を国際会議,国際論文誌で発表した.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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IEEE Transactions on Industrial Electronics (IEEE TIE)
巻: Vol. 60, No. 2 ページ: 824-836
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Computing
巻: Online First Articles ページ: 1-19
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